2024/07/02 13:16
安心安全への配慮。鹿肉の熱処理について。
>>前編はこちら
野生鳥獣である鹿肉(ジビエ)は、食中毒の原因となる微生物や寄生虫類を保有している可能性があり、お肉の中心部までしっかり加熱する、適切な加熱殺菌処理を行うことが必要です。
自社ジビエ処理場では、低温調理器を使用し65℃で2.5時間の加熱処理を順守しています。厚生労働省が定めている加熱基準を参考にしながら、基準よりも長い時間の加熱を加えることで安全性を高め、温度との組み合わせを何度も試して、いちばん美味しく味わっていただけるものを選択しました。

:鹿の生肉(加熱処理前)

:低温調理器を使用し65℃で2.5時間の加熱処理を加える

:加熱処理後の鹿肉

:加熱処理後の鹿肉をカット。お肉の中心部まで、しっかり加熱されている状態。
生命を余すことなく、美味しくいただく工夫。
モモ肉やロース肉などのお肉は、菅平高原を訪れるアスリートを中心とした、人間用の焼肉のお肉として提供しています。ドッグフードとして使用するのは、主に鹿のスネやふくらはぎに当たる部分のお肉です。また、レバー、ハツ(心臓)、ラング(肺)はチップスに加工し、ワンちゃんのおやつとして商品化しました(オンラインストアで販売しています)。
人によっては苦手な匂いの強く残る部分が、ワンちゃんにとっては噛みごたえや食欲をそそるものとして、美味しく感じるようです。鹿の生命を余すことなく美味しくいただき、捨てる部分を極力少なくできたらと、工夫しています。

:低温調理後、ドッグフード用に細かくカット。

:カットしたものを、さらにフードプロセッサーでミンチ。

:低温調理した鹿肉のミンチ。
飼い主もおいしく精肉された鹿肉をたべたいという方はこちらからどうぞ。
